発達障害の子ども達にブレインストーミングを活かすには?

こんにちは。きっずびーです!突然ですがブレインストーミングという言葉を聞いたことはありますか?

簡単に説明しますと、グループでアイデアを出し合い、創造的な問題解決や新しいアイデアを生み出すための手法です。この手法は、1950年代に広まり、広く使用されています。

ブレインストーミングでは以下の手順が取られます

  1. アイデア出しのルール設定: 参加者はどんなアイデアでも構いません。アイデアを自由に出し合い、議論を避けます。また、他の参加者のアイデアを否定せず、批判しないことが求められます。
  2. アイデアの量を重視: 数量重視で、できるだけ多くのアイデアを出します。質よりも量を重視し、短時間でたくさんのアイデアを集めることが目的です。
  3. 刺激を与える手法を使う: グループは提示された問題やテーマに関連するキーワードやアイデアをホワイトボードや紙に書き出します。それに基づいて、自由な議論の中でアイデアを出し合います。
  4. 批判を後回しにする: アイデアを出す段階では、評価や批判を行いません。この段階ではどんなに奇抜なアイデアでも受け入れ、議論を避けます。後でアイデアを整理し、改善する段階が別途設けられることがあります。

ブレインストーミングは、創造性を高め、チームワークを促進する手法として非常に有効です。多様な視点やアイデアを取り入れることで、問題解決や革新的な発想につながることがあります。

発達障害とワーキングメモリの低さ

発達障害の子ども達の多くは、ワーキングメモリが低いとされています。ワーキングメモリとは「一時的に情報を保持しながら操作を加える認知機能」のことです。しかし、この情報の整理整頓がとても苦手なんです。たくさんの情報処理が苦手、そしてもう一つは、優先順位が付けられない。そして、無関係な情報をスルーできいために、計画が立てにくく自分の興味のあるなしで行動してしまうわけです。

ワーキングメモリの低さから出る発想力

ワーキングメモリが低いと確かに学習面やコミュニケーションにも大きく影響はあります。でもだからこそ!実はとても豊かな才能を持っているのです。優先順位が付けられないからこそ生まれる発想があります。私達(特に日本人は)周囲に合わせることが好きですよね。だから同じを美とする考えが基本的にある民族です。それってパターン化してるってことですよね。ところが、WMの低さが発想力繋がるんです。無関係な情報をスルーできないこれです!一見無関係で無視しがちな情報を結びつけるのが得意という訳です。えっ!?そんな考えもあったのか!考えつかなかったそんな場面にであったことありますよね。素晴らしい発想を活かすためにも、理解しお互いに沢山のアイデアが形になれば理想ですよね。

発達障害の子ども達もブレインストーミングを楽しもう

  1. 柔軟性を促す: ブレインストーミングは、異なるアイデアや視点を奨励します。発達障害の子どもたちにとって、この柔軟なアプローチは新しい視点を得る機会になります。彼らの特性や興味に合わせて、ブレインストーミングセッションを工夫しましょう。
  2. 安心感を提供する: 発達障害を持つ子どもたちは、安定した環境や予測可能な状況を求めることがあります。ブレインストーミングでは、安心感を与えるためにルールを作ったり、参加者全員が尊重される雰囲気を作ったりすることが重要です。
  3. 視覚的な手法を取り入れる: 発達障害の子どもたちの多くは視覚的な学習スタイルを持っています。カラフルな図やグラフ、マインドマップなどの視覚的手法を使って、ブレインストーミングをサポートすると効果的です。
  4. コミュニケーション支援: 発達障害を持つ子どもたちの中には、コミュニケーションが難しい場合もあります。ブレインストーミングを通じて、コミュニケーションを促進するための方法を探りましょう。口頭だけでなく、筆記やデジタルツールを使ったり、手話や身振りを取り入れたりすることも考えられます。
  5. ポジティブな雰囲気を作る: ブレインストーミングは創造性を奨励するものです。ポジティブな雰囲気を作ることで、子どもたちが自信を持ってアイデアを出しやすくなります。失敗や間違いを恐れず、評価されることなく意見を出し合えるようにサポートしましょう。

これらの方法を組み合わせて、発達障害の子どもたちがブレインストーミングを楽しんで、自分の考えを表現しやすい環境を作ってあげることが大切です。